こんにちは! 歯科衛生士の佐藤です。
今年はめちゃくちゃ暑い酷暑でしたが、やっと朝夕の風が少しずつ涼しくなり、秋の気配を感じるようになりました。
皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか?
この時期は、気温の変化や季節の変わり目によって体調を崩しやすい時期でもあります。
体調管理には、ぜひご注意ください!
また、夏の間に冷たい飲み物やアイスクリームを楽しんだことで、歯にしみる感じや違和感があった方も多いかと思います。
そんな時はお気軽にご相談くださいね。
さて、本日は「子どものフッ素塗布」について、ご説明したいと思います。
歯にフッ素が良いという話は、多くの方が耳にされたことがあるかと思いますが、お子さまにも有効なのでしょうか?
結論から言うと、効果があり、お勧めの虫歯予防となります!
お子さまの歯の健康を守るために、フッ素塗布は大切なケアの一つです。どんな効果があるのか、なぜ重要なのかを詳しくご説明していきます!
【フッ素塗布って何?】
フッ素塗布とは、歯の表面にフッ素を直接塗る処置のことです。
フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯になりにくくする働きがあります。
特に、子どもの歯は大人の歯に比べてまだ柔らかく、虫歯になりやすいので、定期的なフッ素塗布はとても効果的です。
【フッ素の効果】
虫歯予防:フッ素は歯の再石灰化を促進し、初期の虫歯を自然に修復する手助けをしてくれます。
歯を強くする:フッ素がエナメル質に吸収され、歯をより硬く、酸に対して強い状態にしてくれます。
細菌の活動を抑える:虫歯の原因となる細菌の活動を抑え、虫歯の進行を防ぎます。
【歯みがき粉にもフッ素が含まれているけど、歯科医院と何が違うの?】
≪歯科医院でのフッ素塗布とは?≫
歯科医院で行うフッ素塗布は、プロフェッショナルケアの一つです。
高濃度のフッ素を歯に直接塗布することで、歯の表面を強化し、虫歯になりにくくします。
一般的に使用するフッ素は、市販の歯磨き粉よりも高濃度で、効果が持続しやすいという特徴があります。
フッ素の濃度が高い:歯科医院で使用されるフッ素は、家庭用の歯磨き粉に含まれるフッ素よりもかなり高濃度です。これにより、短時間で歯の表面がしっかりと保護されます。
持続効果が長い:一度の塗布で数か月間効果が持続するため、虫歯予防においてとても効果的です。
歯全体に均等に塗布:歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使って、歯全体に均等にフッ素を塗布します。
そのため歯のすみずみまで行き届き、しっかりとした予防が可能です。
≪歯みがき粉に含まれるフッ素とは?≫
歯みがき粉にもフッ素が含まれているものがあり、毎日の歯磨きで虫歯予防をサポートします。
歯みがき粉のフッ素は、歯に少しずつ働きかけ、毎日使うことで虫歯予防に貢献します。
低濃度で日常的に使用:歯みがき粉に含まれるフッ素は低濃度ですが、毎日使うことで長期間にわたり歯を強化していきます。
毎日の習慣として使いやすいです。
歯磨きのたびにフッ素が供給される:歯を磨くたびに少量のフッ素が歯の表面に作用し、虫歯の初期段階を修復したり、予防したりします。
使い続けることで効果を発揮:歯磨き粉のフッ素は、毎日の使用で少しずつ効果を発揮するため、継続的な使用が重要です。
≪歯科医院のフッ素塗布と歯磨き粉のフッ素、どちらがいいの?≫
実際には、どちらも併用することが最も効果的です!
歯科医院でのフッ素塗布は、短期間でしっかりと虫歯を防ぐための「集中ケア」として役立ち、
歯磨き粉に含まれるフッ素は毎日の「メンテナンス」として、長期的に歯を守ります。
例えば、半年に1回程度の歯科医院でのフッ素塗布に加えて、毎日フッ素入りの歯磨き粉を使えば、虫歯予防の効果がより高まります。
両方を取り入れることで、虫歯に対して強い歯を保つことができます。
【いつ、どのくらいフッ素塗布をすればいいの?】
フッ素塗布は、通常は半年に1回程度が目安です。
ただし、年齢やお口の状況によって異なるので、歯科医師に相談していただくのがベストです。
最初は乳歯が生え始める1歳半〜3歳の頃から始めると良いでしょう。
また、フッ素は歯磨き粉にも含まれているので、日常的なケアも大切です。
【安全性は大丈夫?】
フッ素の安全性について心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、適切な量を使用すれば安全です。
歯科医院で行うフッ素塗布は、お子さまにとって必要な量を調整していますので、安心してご利用いただけます。
【フッ素塗布をする際の注意点】
フッ素を塗った後、30分ほどは飲食を避けていただく必要があります。
また、塗布後はいつも通りの歯磨きを続けていただくことで、より効果的にフッ素が働きます。
いかがでしたでしょうか? 当院ではお子さまのフッ素塗布は無料です。
お子さまやご自身の歯の健康を守るために、ぜひフッ素の力を活用してください!
何かご質問があれば、いつでもお気軽にお尋ねください。
それでは、皆さまのご来院をお待ちしております!
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