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院長の一言

歯科医院の麻酔はどれくらいで切れるの?

こんにちは! 院長の佐藤です。
あれだけ暑かった夏もようやく終わり、秋らしくなってきました!
虫の声が聞こえてきますね。
ただ、まだ暑い日もあるようです。
熱中症には気を付けて、秋を満喫いたしましょう。

さて、今回は歯科医院で行われる麻酔についてのお話です。

麻酔といえばチクッとした痛みがあり、できれば避けたいものですよね。
また、施術後は口元の感覚がマヒし、うがいしにくかったりします。
どれくらいに時間で切れるものなのでしょうか?

実は、歯科医院で行われる麻酔には、いくつかの種類があります。
それぞれ、効き目や持続時間が異なります。
歯科医院で施術される麻酔についてご紹介してまいります。

≪歯科医院の麻酔の種類は?≫
歯医者の麻酔にはいくつかの種類があり、治療の種類や患者のニーズに合わせて選択されます。以下に、一般的な歯医者の麻酔の種類を説明します。

1.表面麻酔法
麻酔薬を体表面に塗布または吹き付けることによって、局所的な麻酔を提供する方法です。
皮膚や粘膜の表面に麻酔薬を適用し、痛みを軽減するために使用されます。

2.浸潤麻酔法
歯科治療や口腔外科手術の際に使用される一般的な局所麻酔の一種です。
特定の歯や歯茎の小さな領域を麻痺させるために局所的に麻酔薬を注入する方法です。

3.伝達麻酔法
局所麻酔法の一種で、神経ブロック麻酔とも呼ばれます。この麻酔法は、神経の伝達を遮断し、特定の領域を麻痺させることを目的としています。
一般的には、手や腕、脚などの四肢の手術や治療、局所的な疼痛管理に使用されます。

【表面麻酔法の特徴】

1.表面への麻酔薬の塗布
表面麻酔法では、麻酔薬を患部の表面に直接塗布または吹き付けます。
麻酔薬が皮膚や粘膜に浸透し、その部分を一時的に麻痺させます。

2.局所的な麻酔
表面麻酔は、局所的な麻酔を提供し、特定の領域の痛みや不快感を軽減します。
これは、検査、手術、皮膚手術、粘膜の処置、皮膚の注射など、歯科に限らずさまざまな医療に適用されます。

3.痛みを和らげる
表面麻酔は、特に痛みを伴う治療の前に、患者がより快適になるのを助けるためのものです。
虫歯の治療や抜歯の前に、局所的な麻酔を提供するために使用されます。

【浸潤麻酔法の特徴】

1.対象領域への局所的な麻酔
浸潤麻酔法は、特定の歯や歯茎の小さな領域に麻酔を行うため、局所的な麻酔法の一つです。
通常、この方法は小さな手術や詰め物、歯根治療、歯の抜歯など、比較的狭い範囲の治療に適しています。

2.麻酔薬の注射
歯科医師は、浸潤麻酔を行うために、特定の治療箇所に局所麻酔薬を注射します。
通常、歯茎の内側や外側に注射を行い、麻酔薬を治療箇所に浸透させます。
この麻酔薬には、リドカインやプリロカインなどが一般的に使用されます。

3.痺れの効果
注射後、麻酔薬は局所の神経を一時的に遮断し、その部位を麻痺させます。
治療中に痛みや不快感を感じにくくなります。

4.持続時間
浸潤麻酔の持続時間は、麻酔薬の種類や注射箇所によって異なりますが、通常は1時間から3時間程度が一般的です。
麻酔の効果が切れるまでは、患者様は注意して行動する必要があります。

5.安全性
浸潤麻酔法は一般的に安全で、多くの歯科治療に使用されています。
ただし、過敏症やアレルギー反応が稀に生じることがあります。
また、注射時に一時的な不快感や腫れが起こることもあります。

【伝達麻酔法の特徴】
1.神経ブロック
伝達麻酔法は、特定の神経を麻痺させることを目的とします。
その神経が支配する領域の感覚を一時的に遮断します。

2.麻酔薬の注射
伝達麻酔法では、特定の神経ブロックを達成するために、局所麻酔薬を神経の近くに注射します。
この注射は通常、細い針を使用して行われ、神経に直接麻酔薬を送り込みます。

3.対象領域の麻痺
麻酔薬が神経に到達すると、その神経が支配する部位(例:手、腕、脚)がしばらくの間麻痺し、患者様はその部位に関する痛みや感覚を感じなくなります。

4.持続時間
麻酔薬の種類や患者の生理学的要因によって異なりますが、伝達麻酔の効果は通常数時間から数日間続くことがあります。
 
5.歯科医院での伝達麻酔法
歯科治療は、通常、歯や歯茎の局所的な麻酔が効果的で、多くの場合、伝達麻酔法のような神経ブロック麻酔は必要ありません。
歯科治療の中でも特別な状況や症例では、伝達麻酔法を選択します。
例えば、非常に複雑な口腔外科手術や顔面手術など、特別な状況下での歯科処置において、伝達麻酔法が使用されます。

≪麻酔の痛みを感じない工夫≫

【表面麻酔】
当院では、一般的に使用されるゼリー状のものと、高濃度の液状のものを使用しています。
表面麻酔を塗ることにより、歯ぐきに針を刺すときのチクッという痛みを感じることなく麻酔の注射を行うことが出来ます。

【電動麻酔注射器】
麻酔時の痛みは、お薬の注入スピードと圧力の不安定さが関係しています。
当院では、麻酔液の注入スピードをコンピューターで制御し、圧力をかけることのない、自動調整が可能な注射器を使用しています。
麻酔注入時の不快感は、麻酔液を注入するスピードと圧力をコントロールすることで、やわらげることができます。

【マイクロ注射針】
注射針が細いほど、痛みを感じず処置することが出来ます。
通常の歯科医院では、30G・31Gの注射針を使用しますが、当院ではもっとも細い極細33Gの注射針を使用しています。
33Gとは、髪の毛と同じ程度の細さを意味します。

【麻酔剤用保温機】
麻酔液を体温近くに温める器械を採用しています。
人肌の温度近くまで麻酔液を温めると、麻酔注射時の痛みを和らげることが出来ます。

いかがでしたでしょうか?
色々と詳しく麻酔について説明してまいりましたが、通常、歯科医院での麻酔が切れる時間は注射後1~3時間となります。

歯科医院での麻酔は、多くの場合、不快感を最小限に抑えるための手段が用意されています。
当院でも出来るだけ痛みや不快感がないよう、最大限の工夫を凝らしていますので、どうぞご安心ください。
麻酔に関する質問や懸念がある場合は、当院のスタッフにお気軽に何でもご相談ください。
患者さまのご希望に添えるよう努力いたします!

皆様のご来院をお待ちしております!

佐藤 義博

佐藤 義博

こんにちは。JR武蔵境駅、南口徒歩1分「さとう歯科クリニック」院長の佐藤義博です。 私は富山県魚津市にて生まれ育ち、東京医科歯科大学にて博士号を取得しました。 東京都武蔵野市には祖父の家があり、2002年からこちらに住みはじめました。緑豊かで、素晴らしい町だと思います。 治療技術を研鑽すべくいくつかの歯科医院にて修業を積み、微力ながら愛する武蔵野市に地域貢献を果たすため開業いたしました。 多くの方々に愛される歯科医院を目指していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

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