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院長の一言

睡眠時無呼吸低呼吸症候群の治療法

こんにちは! 院長の佐藤です。
ゴールデンウィークですね! みなさまはどこかお出かけの予定はありますか?
しばらくお休みがあると嬉しいですね。以前の予報よりも天気も良いらしく、お出かけ日和となりそうです。
お体に気をつけて、楽しんでください!

さて、みなさまは睡眠時無呼吸低呼吸症候群についてご存知でしょうか?
この病気、実は、歯科医院で治療することが出来ます。
今回は睡眠時無呼吸低呼吸症候群の歯医者での治療についてご説明していきます!

【睡眠時無呼吸低呼吸症候群とは】


睡眠時無呼吸低呼吸症候群は、睡眠時に呼吸が止まる(無呼吸)あるいは浅くなる(低呼吸)ことで、睡眠の質が低下し、昼間の眠気や疲れを引き起こす病気です。
一般的には、口や鼻のどちらかまたは両方からの空気の流れが阻害されることによって引き起こされます。
通常、気道は筋肉で開かれた状態になっていますが、眠っている間、筋肉の緊張が緩んでしまい、気道がふさがりやすくなります。

≪無呼吸・低呼吸の症状≫

・睡眠中に大きないびきをかく
・朝起きた時に頭痛、口の渇き、喉のイガイガ感がある
・昼間に強い眠気を感じる
・集中力や記憶力が低下する
・イライラや不安感がある

強い眠気

思い当たる症状が複数ある場合は注意が必要です。
重症の場合、高血圧、心不全、不整脈、脳梗塞、糖尿病などの合併症を引き起こすことがあります。
早期発見・早期治療が大切です!

【治療方法】

≪生活習慣改善≫

体重減少、禁煙、アルコールを控えるなどの生活習慣改善が有効です。特に、肥満が原因の場合には、体重の減量が効果的です。

≪装置による治療≫

マスク型の装置(陽圧呼吸器CPAP)を使用することによって、気道の閉塞を防ぎながら正常な呼吸を維持することができます。この装置は、睡眠時に鼻や口に装着し、空気を送り込むことで、気道を開いた状態を維持します。

≪外科手術≫

重症度が高い場合や、CPAP治療が効果がない場合には、外科手術が必要な場合があります。外科手術には、上咽頭軟口蓋形成術、下顎骨手術、舌根部切除術、気道支持手術などがあります。

≪歯科治療≫

歯科医師が作成する、口腔内に装着する装置(スリープスプリント)を使用し、気道を広げることによって症状が改善します。

【口腔内に装着する装置(スリープスプリント)】

睡眠時無呼吸低呼吸症候群の歯科治療は、口腔内に装着する装置(スリープスプリント)を作成、使用することによって、気道を広げることを目的としています。

・口腔内に装着することで、下顎を前方に引っ張ることで喉の空間を広げ、気道を開放する効果があります。この装置を使用することで、睡眠時に気道が閉塞するのを防ぎ、正常な呼吸を促すことができます。

・歯科医師が患者の口腔内の状態に合わせて、個々に作成する必要があります。上下の歯の間にかみ合わせるタイプと、下顎に吊り下げて使用するタイプがあります。通常は、上下の歯の間にかみ合わせるタイプが使用されます。

・治療期間中に装着し続ける必要があります。初めは、違和感や使いにくさを感じる場合がありますが、しばらく使用していると慣れてきます。

スリープスプリントは、以前は自費治療でした。現在では内科、耳鼻科、などで紹介状を歯科にお持ちいただければ保険診療として治療することが出来ます。費用負担額は約1万円です。
効果には個人差があり、専門的な知識と技術が必要なため、歯科医師が適切な治療を提供することが重要です。
また、症状が重度の場合には、スリープスプリント単独での治療が難しいこともあります。この場合は、CPAP治療や外科手術を検討する必要があります。
治療前には、症状や治療方法について歯科医師に詳しく相談することをおすすめします。

いかがでしたでしょうか? 
生活習慣病と密接に関わりのある、睡眠時無呼吸低呼吸症候群、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
放っておくと重症化してしまい、深刻な合併症を引き起こすこともあります。
気になることがありましたら、お気軽にご相談いただければと思います。

皆様のご来院をお待ちしております!

佐藤 義博

佐藤 義博

こんにちは。JR武蔵境駅、南口徒歩1分「さとう歯科クリニック」院長の佐藤義博です。 私は富山県魚津市にて生まれ育ち、東京医科歯科大学にて博士号を取得しました。 東京都武蔵野市には祖父の家があり、2002年からこちらに住みはじめました。緑豊かで、素晴らしい町だと思います。 治療技術を研鑽すべくいくつかの歯科医院にて修業を積み、微力ながら愛する武蔵野市に地域貢献を果たすため開業いたしました。 多くの方々に愛される歯科医院を目指していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

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